- あれは何年前だろう。新婚旅行でローマに行った時、お昼御飯を食べようと、ふと立ち寄った店での事だ。客席が車道脇の歩道上にあり、全面ガラス張りになっている。席は全部で25席位あっただろうか、あまり大きくなく、私にとっては、ファーストフード感覚の店に思えた。ガラス張りのその店は席に座ると町を行き交う車や、歩道を歩く人が食事をしながら観察できる。 イタリア語のメニューが読めない私は、迷わず無難なパスタを注文した。それがどんなパスタかも知らずに・・・・・出てきたパスタは見た目、色白で、味も薄味のように感じられた。濃厚でこってりした本場のイタリアパスタを食べたかった私は、「失敗したーーーー」と思いながら一口目を口に運んだ。 その一口がこれからの私のカルボナーラ症候群を起こすとは知らずに・・・・。 ん・・・ん・・・なんだ・・・・ すっぱい? ・・・しょっぱい? ・・・今までに私の頭にインプットされた事の無いパスタの味が口の中に広がった。見た目には想像もつかないような、濃厚さ。独特のチーズの酸味としょっぱさ。さらに時々舌とあごを刺激してくれる黒胡椒とお肉。うーーーーーん美味しい!そしてニコニコと笑いが止まらなくなってしまった。対面に座っていた妻に「それカルボナーラだよ。知らないの?」と言われ、初めてこの料理がカルボナーラだと言う事を知った。^^;衝撃的な出会いだった。
- 帰国後、あの思い出のカルボナーラが食べたくて食べたくて何度となくイタリア料理店に足を運んだが、あの感動には出会えない。家で一生懸命作ってもだめ! なぜ?どうして????そこから私のカルボナーラ症候群が始まった。
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- そして最近この疑問がやっと解けた。インターネットで調べた結果、