行動力工場

第1日目

 

まずはログワークで一番重要なアイテム、チェーンソーの使い方を教わった。使い方によっては非常に危険な道具などで、慎重に扱う。エンジンのかけ方はバイクと同じようなも。燃料はレーサーと同じ25:1の混合ガソリンだ!普段、薪製作に自分のチェーンソーを使用していたので、細かい点は省かれて教わった。
スクールで使用したのはSTIHLの036と言うモデルだ!排気量61.5cc重量5.7kgもある。値段は20万オーバーだ!私が使っているマキタのチェーンソーとは出来が違う!マフラーなんてついてないようなものなので、エンジンをかけるとめちゃくちゃ凄い音がして隣と人と話しも出来ない!
ちなみに先生が使用しているのは044と言うモデルで超大型!70.7ccで5.9kgもある。さらにチェーンソーを持つハンドルが両側についていて、逆さにも持てる優れものだ!バーも一回り長いものが付いている。1回使わせてもらったが、エンジン音が全然違い、回転数も相当早いので仕事の時間がめちゃくちゃ早くなる。が、私には重すぎ、パワーありすぎ、で、全然使いこなせない。かえって時間が掛かってしまった。でも多分036も使いこなしていないだろう。
今回、チェーンソーを使用する時は必ずこのヘルメットをかぶった。このヘルメットには耳あてとネットガードが付いていて安心して作業が出来る。耳あてはエンジン音が遮断されるので、疲れ方に違いが出てくるようだ。ネットガードは結構な確率で目に向って飛んでくる木片をガードしてくれる。個人的にも是非欲しい一品だ。が、結構高いから買えない!

まずは丸太に鉛筆で書いた楕円形の内部を、チェーンソーでくりぬく練習をした。一度お手本を見せてもらって、じゃあやってみましょう、、、、???って言われてたって出来ないよおーー!もう一度詳しく聞いて何とかくりぬけました。が、、、お手本のように綺麗にはいきません。

 

ログビルダーの杉山さんはこの作業をいとも簡単に短時間でやってのけます!凄い!凄すぎる!!私の1/5の時間でやってしまう。しかも仕上がりが美しい!さすがだ!午前中はひたすらこの作業の練習をした。
 

お昼休みは今まで疑問に思っていたログハウスのことを色々と教えてもらった。

 

そして午後はいよいよスクライバーを使ってのスクライビングの練習だ。

スクライバーとは、丸太にノッチを刻む時その線をけがく道具で、二本の丸太を上下に並べ、下の丸太の形を正確に上の丸太に写す事ができる。シングルスクライバーとダブルスクラーバーとがあって、二本ある足の片方が鉛筆で片方が針のものをシングルスクライバー、両方鉛筆の者をダブルスクライバーと言うらしい。今回はシングルスクライバーを使用したが、ダブルスクライバーを使うとノッチを刻んだ後、丸太と丸太を組み上げる時に下の丸太にもけがき線が残っているので何処に組んだらいいのか分かりやすいそうだ。
スクライバーの原理は、コンパスのお化けみたいなものに、水平器がついていて、針と鉛筆の先を垂直になるようにしてから水平器を調整してしまえば、水平器を常に見ていれば、必ず鉛筆の先と針の先は地球に対して垂直になっている。これを利用して下の丸太の形を上の丸太に写すわけだが、最初の調整をしっかりしないと後々狂ってきて大変なことになるそうだ。
使用している鉛筆は水性鉛筆だ!初めて聞いた。水にぬれると芯が溶け出すそうだ。普通の鉛筆よりはるかに濃く書けるらしい。

けがきが終わったらこの丸太の台の上で作業する。ますスクラーバーで書いた線の内側をカッターナイフで2〜3mm切れ込みを入れていく。これはチェーンソーで線の淵をカットする時、木の繊維が外側までめくれてしまう事を防ぐ為だ。が、私が刻んだノッチはことごとく繊維がめくれてしまっていた。

このようにどうしてもささくれが沢山出てしまう。杉山さんがやったノッチはそれはもうきれいなもんだった。

1日目の最後は皮むきだ。このなたのお化けみたいなドローナイフでひたすら皮をむきまくる。

これがまた難しくて疲れる!杉山さんは凄かった!圧倒的なパワーでどんどん皮をむいていく。私の5倍以上の早さだ!結局ほとんど杉山さんがむいてしまった。
  
一日の最後にこのめちゃくちゃ疲れる皮むきを終了して第1日目の講習が終了した。握力は無くなり、肩はパンパンに張って体がボロボロになっていた。
すぐに南部の湯に行き晩飯はレトルトカレーですませ。倒れるように寝るつもりだったが、寝る前に「自分で建てるログハウス」と言う本を借りたら興奮してしまい。眠りに付いたのは0時過ぎだった。

 

 

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